「営業・本物のプレゼンテーション9」
2016.01.12
各企業での管理職、マネージャー研修の中で感じる事。
企業が求めるリーダーシップの考え方はそれぞれありますが、リーダーが求められる事のひとつとして、「成果を上げる事」があります。
では、その成果を上げる為に経営者や管理職はどの様なリーダーシップを取り続ければ良いのでしょうか？
アメリカンフットボールの学生日本一のチームを作った名将が二人。日本大学の篠竹監督（17回）と京都大学の水野監督（６回）。二人は同じ時代に輝きました。では二人の名将の指導方法は同じだったのでしょうか？
日大の篠竹監督がトップダウンの指導方法に対して京大の水野監督は選手の自主性を元にチームを作り上げたそうです、指導方法はそれぞれが違うやり方で日本一に輝いたのです。
チームに合った指導方法
では、あなたはチームに合った指導をしていますか？それはトップダウン？それとも自主制を持たせる指導方法ですか？
リーダーシップとは、こうあるべきと考えるのではなく、それぞれのチームの特徴に合った指導方法をとるべきなのでしょう。リーダーシップにはいくつもの形があっても良いということなのです。
数年前までは社員や職人さんたちを怒鳴りつけてやらせてきた。ところが社員の多くが辞めていく事に悩み、怒鳴る事を止めて、褒めることにしたところ、社員の定着率が上がり業績も上がったそうです。
この経営者のように、自らの価値観や解釈を捨てるのではなく、時代とともに変化させることが重要なのです。
そしてセールスも同様、相手の考え方や状況、価値観などに変化させたセールスが必要となるのです。
【セールスの原点】
経営者やリーダーの方は部下や社員に聞いてみて下さい。セールスをしている方は自身に問いただしてみて下さい。
あなたは何故この仕事を選んだのか？
子供のころ、何かを始めるときにワクワクした気持ち。入学する前、結婚する前、子供が生まれる前・・・。過去あなたは人生の様々な場面で決意をしています。
初心に戻り何故この仕事を選び、何を目標にしていたかを思い出して書き出してください。
そして時あるごとにこの書き出した事を声に出して読んでみて下さい。
【３つの言葉の違い】
人は目的や夢に対して一人で空想する「私には夢がある。あれもしたい・これもしたい・・」
素晴らしいことですが、空想から直接「創造」することは出来ないのです。創造にたどり着くには空想から想像に変換する事が必要です。
想像とは「鮮明に思い描く」こと、つまり「書き出す」です。そして想像力を豊かにする為には以下のトレーニングが必要なのです。
1. 想像力を開放し豊かにする
「常識」「普通」「絶対」などに縛られない無邪気な子供のように自由な想像力を取り戻しましょう。
（1） 感動の仕入れ
あなたは最近何に感動しましたか？
想像力の豊かな人は感受性が豊かです。一流と呼ばれる人たちも感受性が豊かです。映画、クラッシック音楽、歌舞伎、落語、演劇、オペラ、バレエ、絵画、スポーツ、小説、感動を与えられるものは様々です。本物の感動を積極的に仕入れて下さい。
（2） 想像力に刺激を与える
「真っ白なカラス」
「上下さかさまな車」
「足の生えた携帯電話」
さあ、想像できましたか？
ばかばかしいと思った方はすでに「そんなことは幼稚だ」「不真面目だ」「苦手だ」などと見えない鎖に繋がれているのです。
ビジネス、特にセールスにおいてはこの自由な発想力を持っていることは、どんな資格やスキルを持っていることにより役に立つと言っても過言ではありません。
ホテル ザ・リッツ・カールトン大阪の元支配人 高野氏も著書でこう言っています。
「今ビジネスマンに鍛えて欲しい力、それが想像力」
常に想像力を鍛えていると「何が起きるか」「何が必要か」「何が求められているのか」という事が連鎖し脳裏に浮かんでくるのです。
大いなる想像力を持った人が多ければ多いほど、チームの力は強くなるのです。
あなたの想像力、鍛えていますか？
株式会社オーシャンズ
代表取締役 三井 裕
