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  • 【1分アンケートレポート】取引先マスタの利活用に関するアンケート

2019.06.25

デジタルトランスフォーメーション、働き方改革といった言葉が頻繁に語られていますが、各種情報をデジタル化することで業務効率を高めることができる点は、皆さまも理解されているかと思います。デジタル化された情報をシステム連携など有効活用するためには、マスタとなるデータ基盤が必要になります。近頃、帝国データバンクには相談が増えていることから、「取引先マスタの利活用に関するアンケート」を実施しました。

タイトル:取引先マスタの利活用に関するアンケート
実施期間:2019年5月10日~5月31日
回答数:148件
実施方法:Webアンケート形式

集計結果を以下に掲載します。(画像をクリックすると拡大します)

あなたの部門を教えてください(単一回答)

回答者の部門はグラフの通り「審査・経理・財務部門」が37.8%と最多で、「経営企画部門」が20.9%、「営業・営業推進部門」が14.9%と続きました。「その他」の部門としては、購買、生産管理などがありました。

どのように取引先マスタを使用しているか(複数回答)を聞いたところ、「取引先マスタの管理(変更・修正を含む)をしている」が58.3%と最多で、「連携されたシステムを通じて取引先情報を閲覧している」が40.7%、「取引先マスタに企業情報の登録を申請している」が31.5%と続きました。

また、業務で企業情報を必要とする場面があるとの回答は98.0%に上りました。

貴社で使用のシステムには企業情報を表示するための取引先マスタがありますか(単一回答)

取引先マスタが「ある」との回答が74.5%と大勢を占めました。
この内、91.7%と大半の企業が取引先マスタを識別する“取引先コード”があるとの回答でした。

また、仕入先と得意先で取引先マスタが「分かれている」は75.0%で、「分かれていない」が23.1%でした。
さらに、取引先マスタを法人単位で管理しているのは85.2%でした。

法人単位以外でも管理しているものがあれば教えてください(複数回答)

法人単位以外で管理されている単位としては「事業所」が61.1%、「部署」が36.1%でした。

取引先マスタを整備・名寄せする際に使用している企業識別番号は何ですか(複数回答)

取引先マスタを整備・名寄せする際に使用している企業識別番号は、「自社の取引先コード」が84.3%と最多で、次いで「国内の民間企業コード」が11.1%、「法人番号」が7.4%と続きました。

取引先マスタを使用しているシステム(ツール)は何ですか(複数回答)

取引先マスタを使用しているシステムについては、「販売管理システム」が53.7%と最多で、次いで「会計ソフト(経理システム)」が31.5%、「ERP」が17.6%、「ワークフローシステム」が12.0%と続きました。「SFA」「BIツール」「CRM」「DWH」「MAツール」は少数回答となりました。

貴社の取引先マスタの整備や改善に関する取組状況を教えてください(単一回答)

「特に動きはない」が60.1%と最多でしたが、約4分の1は「今後、取引先マスタを整備する予定がある」との回答であり、デジタルトランスフォーメーションの実現に結びつく取り組みを予定しているようです。

取引先マスタの利活用に関して課題があれば教えてください(複数回答)

「情報更新の頻度」が40.5%と最も多く、「システム連携」が37.8%、「取引先マスタのデータの入力方法」が25.7%と続きました。「その他」の回答の中には、「法人番号(マイナンバー及び登記ナンバー)とのマッチング」、「長期未取引コードの抹消」、「システム仕様が複雑」などが挙げられました。

「回答者部門」と「取引先マスタの利活用に関する課題」のクロス集計

サンプル数は少ないですが、部門ごとの課題について見てみました。

「情報更新の頻度」については、「総務・人事部門」と「営業・営業推進部門」が特に課題を感じているようです。
その他では、「名寄せ・マッチングの精度が低い」は全体では18.2%が課題と感じていますが、「経営企画部門」は3.2%と非常に低い結果となりました。取引先マスタのユーザー部門と思われる「総務・人事部門」「審査・経理・財務部門」「営業・営業推進部門」は全体よりも高い結果でした。
また、「グループ会社で共有するマスタの統合」については「営業・営業推進部門」が22.7%と全体より10ポイント程度高く、グループ全体でのシナジーを期待していることが窺えます。


本コラムは、株式会社帝国データバンクが実施したアンケートをもとに作成しています。
そのため、著作権は弊社に帰属します。
本コラムの内容を引用する場合は、以下のように出典の明記をお願いします。

出典:帝国データバンク 2019年5月 取引先マスタの利活用に関するアンケート




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